強調スニペットってどんなもの?
どういう効果があるの?クリック率は?
こんな疑問にお答えします。
私はブログ歴7か月ですが、強調スニペットで表示された実体験をもとに解説していきます。
本記事で得られること
- 強調スニペットの知識
- 強調スニペットの表示方法
- 強調スニペットの効果、実際のクリック率
読み終わると強調スニペットについての効果&リアルなクリック率を知ることができて、強調スニペットに対してどのように取り組むか?という方針がきっと見えてきます。
目次
強調スニペットとは?
強調スニペットとはGoogle検索をしたときに、検索キーワードに対する答えを検索結果の一覧の最上部に端的に表示する仕組みのことです。
例えば「強調スニペットとは」で検索したとき、以下の赤枠の部分が強調スニペットです。
きっと見たことありますよね。
強調スニペットで表示されることで検索結果画面上でクリックしなくても、答えがわかるのでユーザーの利便性が高まります。
最上部に表示されるので、検索結果0位なんて言われることもあります。
強調スニペットは「◯◯とは」といった質問形式でGoogle検索するとよく出てきますよ!
強調スニペットの種類
強調スニペットにはテキスト+画像、リスト、表、動画など様々な種類があります。
それぞれがどんなものなのか、実際の画面で解説していきますね!
強調スニペットの種類①:テキスト+画像
強調スニペットのテキスト+画像は以下のように表示されます。
※「リッチリザルトとは?」で検索した例
「◯◯とは?」で検索するとよく出てくるのがテキスト+画像の強調スニペットです。
ちなみに画像がなく、テキストのみの強調スニペットもありますよ!
強調スニペットの種類②:リスト
リストは、「1,2,3…」などの順番や箇条書きで表示する形式です。
強調スニペットのリストは以下のように表示されます。
※「twitter 手順」で調べたときの例
強調スニペットの種類③:表
強調スニペットの表は以下のように表示されます。
※「SEO対策 費用」で調べたときの例
強調スニペットの種類④:動画
強調スニペットの動画は以下のように表示されます。
※「香水」で調べたときの例
強調スニペットの表示方法
強調スニペットの表示は、Googleの自動システムによって判断されているため、「こうやれば絶対表示される!」という正解が残念ながらありません。
Googleの公式サイトに自動システムで判断している記載があります。
Google では、あるページが特定の検索リクエストに対してハイライト表示すべきスニペットとして適しているかどうかを、自動システムで判断します。
引用:強調スニペットの選択方法
ですが、私の実体験とGoogleの強調スニペットの解説ページから強調スニペットに表示されやすくする方法を見ていきたいと思います。
ポイントはこちらです↓
実体験
- キーワードで検索上位を獲得する
- 文章を簡潔にまとめる&言い切る
Googleの解説ページ
- HTMLタグで正しくマークアップする
- ポリシーに準拠する
順に見ていきますね!
強調スニペットの表示方法①:キーワードで検索上位を獲得する
現在私が運営しているブログでは、4つのキーワードで強調スニペット表示されていますが、いずれのキーワードも検索1位のものです。
「検索1位にならないと強調スニペット表示されないの?」というわけではないですが、検索上位を獲得することで強調スニペットに表示されやすくなります。
これに関して、ahrefs社という企業が調査した結果があります。
■原文
Is top10 ranking required to get “featured”?
According to our data, it is 99.58% positive that Google only features pages that already rank in the top10.■日本語訳
引用:Ahrefs’ Study Of 2 Million Featured Snippets: 10 Important Takeaways
TOP10ランキングは強調スニペットで表示されるために必要なものなのか?
私たちのデータによると、99.58%の確率で、Googleはすでにトップ10にランクインしているページのみを特徴としています。
99.58%の確率で検索上位トップ10にランクインしているページを対象にしているとのことです。
強調スニペットで表示されるためには、まずは該当のキーワードで検索上位を狙いましょう!
強調スニペットの表示方法②:文章を簡潔にまとめる&言い切る
こちらも実体験になりますが、強調スニペットで表示されるためには、「文章を簡潔にまとめる。言い切る文章にする」ということが大事です。
私のブログの例でご紹介します。
「RankTracker 更新料」というキーワードで検索した際の強調スニペットです↓
「Rank Tracker 解約」というキーワードで検索した際の強調スニペットです↓
いずれのケースでも、文章を短文にして「~です」というかたちで言い切っています。
「~だと思います。~のような気がします」という文章よりかは、断言する文章の方が強調スニペットとして表示されやすくなります。
補足
「~だと思います」という文章の形式が悪いというわけではないです。
私も文章によっては使ったりしますし、すべての文章を言い切っていくと文章として威圧感が出てしまいますからね。
うまく使い分けることが大事かと思います。
私のブログは解説系の記事が多いため、比較的言い切ることが多いですが、ブログの種類によっては言い切るかたちの文章は少なかったりしますよね。
その場合は強調スニペットを狙うために、文章を無理に言い切る必要はないかと思います!
強調スニペットの表示方法③:HTMLタグで正しくマークアップする
続いてGoogleの解説ページからの推測になりますが、強調スニペットで表示させるためには「HTMLタグを正しくマークアップする」も重要です。
なぜなら、強調スニペットは「Googleのシステムが自動的に判断している」からです。
システムが自動的に判断しているということは、システムが理解できるように、HTMLが正しく記述されている必要があるということですね。
例えば以下のようにHTMLタグがルールにそって記述されていない場合は、強調スニペットで表示されにくくなります。
- h3タグの下にh2タグを設置
- h2タグの下にh4タグを設置
「WordPressでブログを作っているので実際のプログラムがどのように書かれているかわからない!」という方は、ブラウザからソースコードを表示してみるのもいいかもです。
自分のブログの記事をひらいて、好きな場所で右クリックして「ページのソースを表示」をクリックすると、ソースコードが表示されます。
表示されたソースコードで「h2」とかで検索すると、h2タグがどのように書かれているかわかりますよ!
HTMLを正しく書かないとサイト自体の評価も落ちてしまうので、HTMLの知識は最低限おさえておくことをおすすめします。
強調スニペットの表示方法④:ポリシーに準拠する
強調スニペットを表示するためには、「ポリシーに準拠する」必要があることが、公式ページに記載されています。
「ポリシーに準拠する」とは、公序良俗に即した発言のことであり、具体的には以下のように規定されています。
Google では、強調スニペットとして表示してよい内容について、独自のポリシーを適用しています。
■露骨な性表現
強調スニペットには、検索トピックのコンテキストから外れた露骨な性描写や下品な表現を含めることはできません。性教育に関連する語句など、人間の構造に関する医学的科学的用語の場合には対象に含めることができます。■差別的である
強調スニペットは、人種、民族、宗教、障がい、年齢、国籍、従軍経験、性的指向、性別、性同一性など制度的な差別や排斥に結び付く特性に基づく、個人やグループに対する誹謗中傷、暴力の助長または容認、憎悪の喚起を目的とするものではありません。■暴力的である
強調スニペットは、暴力行為の煽動や賞賛、過度に露骨なコンテンツや暴力的なコンテンツの掲載、もしくはそのようなコンテンツへの誘導を行うためのものではありません。■有害で危険である
強調スニペットは、危険な商品、サービス、活動の宣伝や、切傷、摂食障害、薬物乱用などの自傷行為を含む重大な危害を招くような情報の提供を行うものではありません。■公共性の高いトピックにおいて広く合意が得られている内容と反している
社会問題、医療問題、科学論争、歴史認識などの公共性の高いコンテンツについては、専門家が広く合意している内容や十分に確立された意見と反している場合、強調スニペットに含めることはできません。以上のポリシーは、強調スニペットの表示に関して適用されます。ウェブ検索のリスティングには適用されず、削除も行われません。
引用:強調スニペットに関するポリシー
普通にサイトを運用していれば意識する必要もないので、あまり気にしなくても問題ないかと思います。
強調スニペットの効果・クリック率
強調スニペットの効果・クリック率は実際どうなのでしょうか?
Ahrefs社が実施した調査があり、これによると以下結果になったようです。
- 強調スニペット表示のCTR⇒8.6%
- 強調スニペット表示の下の1位のCTR⇒19.6%
Ahrefs社の原文はこちらです↓
■原文
When there’s a featured snippet at the #1 position, it only gets ~8.6% of clicks (on average), while the page that ranks right below it will get ~19.6% of clicks (on average).■日本語訳
引用:Ahrefs’ Study Of 2 Million Featured Snippets: 10 Important Takeaways
#1の位置に注目のスニペットがある場合、クリックの最大8.6% (平均)しか得られませんが、そのすぐ下にランク付けされたページのクリックは(平均) 最大19.6%になります。
なんと驚きなことに強調スニペット表示の下の1位のCTRの方が高い結果になっていますね。
ここから2つのことが予測できます。
- 強調スニペット表示のリンクをクリックしなくても、強調スニペット表示の結果だけで答えを得ているためクリック率が高くない
- 強調スニペット表示の結果と別の情報を知りたいため、強調スニペット表示以外のリンク(=1位以下)をユーザーはクリックする
実際に検索する立場にたつと、上記の2つとも感覚的にうなづけますよね。
では「強調スニペットで表示されることに、運営者側のメリットはないのか?」となりますが、そんなことはないです。
私のブログで強調スニペットで表示されている2つのキーワードから実際の効果(=CTR)を見ていきたいと思います。
一つ目は「ランクトラッカー 解約」というキーワードです。
サーチコンソールの画面で見ますと、なんとCTR(クリック率)が72.7%と驚異的な数値です。
大体、4人に3人がクリックしているという感じです。
おそらく「解約」というキーワードの特性もあるかもしれないですが、かなり高いCTRであるという結果になっています。
二つ目は「rank Tracker 更新料」というキーワードです。
こちらはCTR1%という結果になり、特段高くない結果となりました。
2つの例からキーワードによっては、高いCTRが得られるということがわかりました。
またCTR以外の強調スニペットの効果としては、自サイトのブランディング向上が図れるという点です。
「あ、このサイトはこのテーマについて扱っているんだ」と広く認識してもらうことで、結果的に自サイトの権威性、信頼性が高まります。
強調スニペット表示されればCTRが爆発的に伸びるというわけではないですが、自サイトのブランディングを高めていくためのひとつの手段として有効です。
強調スニペットは頻繁に入れ替わる
強調スニペットで表示されるサイトは、割と頻繁に入れ替わります。
「一度表示されたらずっと表示され続ける」という感じではないです。
Googleの検索順位が一日単位で変化するのと同じように、強調スニペットの表示もコロコロ変わります。
また昨日は強調スニペット表示されていたのに、今日は強調スニペット表示されていないといったこともあります。
Googleの自動システムで判別しているので、頻繁に入れ替わるのでしょう。
自サイトが昨日まで強調スニペット表示されていたのに、今日表示されなくなった!としても気にしないことにしましょう!
強調スニペットとリッチリザルトの違い
最後に強調スニペットと混同しやすいリッチリザルトとの違いの解説です。
リットリザルトとは、通常のテキストだけの検索結果と違い、視覚的にわかりやすい付加的な検索結果のことです。
例えば、パンくずリスト、レビュー、価格、質問などがあります。
画面イメージを見るとよくわかりますので、実際の画面で見ていきます。
パンくずリストの例↓
レビューと価格の例↓
質問の例↓
このようなかたちで、ユーザーが理解しやすいように検索結果を少しリッチにしてくれます。
ですので、リッチ(豊富な)リザルト(検索結果)と言います。
違いをまとめると、
- 強調スニペット⇒Webサイトの一部を抜粋して、検索結果の最上部に表示する仕組み
- リッチリザルト⇒検索結果の一覧のひとつひとつに付加される情報
という感じです。
ちなみにリッチリザルトは構造化データ※というかたちでタグを記述すると表示されやすくなります。
※構造化データとはGoogleのクローラーがコンテンツの内容を理解しやすくするためのタグ。JSON-LDなどの形式で記載される。
構造化データのタグが正しく記載されているかどうかは、Googleが提供している構造化データテストツールで確認できますよ!
SEOを知るために強調スニペットも大事ですが、リッチリザルトもとても大事な概念ですね。
構造化データを記述してリッチリザルトに対応すればクリック率もあがると言われていますよ!
まとめ:強調スニペットで自サイトの権威性、信頼性を高めよう!
強調スニペットの表示方法・クリック率・効果などについて、実体験からお伝えしました。
強調スニペットで表示されれば、著しくクリック率があがるというわけではないですが、自サイトの権威性、信頼性、認知度は確実にあがっていきます。
狙って必ず表示されるものでもないですが、表示されたときは素直に嬉しい!です。
特に個人で運用しているブログが強調スニペットで表示されるというのは、ひとつの結果として目に見えるので、ブロガーの方はモチベーションもきっとあがるかと思います。
少なくとも私は自分のブログが強調スニペットでされるのを見て、「もっと強調スニペット表示の数を増やしたい!」と思い、やる気が出ました。
Googleの検索結果は強調スニペット以外にも、リッチリザルト、ナレッジグラフなどいろいろな概念があるので、奥が深いですよね。
リッチリザルト、ナレッジグラフについてもまたどこかで解説していこうと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。