検索キーワードの順位をチェックしたいけど、無料で使えるいいものあるの?
Serposcope(サーポスコープ)が無料でいいって聞いたけど、何ができるの?
今回はそんな疑問に答えていきます。
検索順位をチェックしたいけど、無料で使えるいいツールを知りたい!という人向けの記事です。
具体的にはSerposcope(サーポスコープ)について解説していきます。
- Serposcopeの導入、メリット/デメリット、使い方
- Serposcopeを使ったブログ運用
私は普段はRank Trackerのプロフェッショナル版を使っていますが、最近Serposcopeも使い始めました。
ちょっとボリュームがありますが、本記事を読み終わるとSerposcopeについて一通り把握できます。
目次
Serposcopeとは無料で使える検索順位チェックツール
SerposcopeとはGoogle検索のキーワードの順位を計測することができる無料のツールです。
無料ツールの中で、最強の検索順位チェックツールと言って間違いないです。
よくブロガーの中ではRank TrackerとGRCが比較されているサイトがありますが、「Rank TrackerかGRCかSerposcopeか」の3択にした方がいいですね。
(と言いつつ私も過去にRank TrackerとGRCの比較記事を書きましたので、近いうちにリライトする予定です)
もちろんRank TrackerやGRCと比較して機能は劣るところはあります。
それでもかなり多くのことができますので、無料の中ではトップツールと断言できますね。
Serposcopeのメリット・デメリット
導入に入る前に、メリット・デメリットを見ていきます。
概要は次のとおりです。
メリット
- 完全無料
- サイト、キーワード登録が無制限
- 自動計測が可能
- WindowsでもMacでも使える
デメリット
- 英語表記
- 計測エラーが出やすい
- 正式なサポートがない
- Googleの順位のみ
メリット①:完全無料
これまでたびたび触れていますが、Serposcopeは完全無料です。
普通に考えるとお金をとってもいいレベルだと思うのですが、オープンソース※のソフトウェアなので無料で使えちゃいます。
※ソースコードが公開されていて誰でも無料で使えるソフトウェア
メリット②:サイト、キーワード登録が無制限
サイト、キーワード登録が無制限です。
これはすごいですね。
GRCの無料版だとサイト数は3つでキーワード登録は10個までしかできませんし、GRCのベーシックプランでもサイト数は5つでキーワード登録は500個という制限があります。
無料なのに制限なしで使えてしまうのは、本当に太っ腹としか言いようがないですね。
ちなみにRank Trackerのプロフェッショナル版ではサイト(=プロジェクト)は20個、キーワード登録は無制限で使えますよ!
メリット③:自動計測が可能
Serposcopeはキーワードの自動計測もできます。
パソコンを立ち上げてインターネットにつないでおけさえすれば、自動で1日1回順位をチェックしてくれます。
Rank TrackerやGRCでもできる機能ですが、自動で順位チェックをしてくれるのはありがたいですよね。
メリット④:WindowsでもMacでも使える
SerposcopeはWindowsでもMacでも使えます。
GRCだとMacで使う場合は、ひと手間かかるので、特にMacユーザーで無料ツールを使いたい人にはSerposcopeはおすすめです。
ちなみにRank TrackerもWindows、Macともに対応しています。
※Rank TrackerはWindowsで使えます!~サポートOSを解説でも記載しています。
以上でメリットの解説は終わりです。
続いてデメリットについて見ていきますね!
デメリット①:英語表記
Serposcopeは海外のツールなので、英語表記です。
トップページは以下のような感じです。
英語表記ではありますが、GROUPSとかCHECK RANKSなど割とわかりやすい英語なので、それほど大きなデメリットでもないかと思います!
いざとなったら、Google翻訳もありますしね!
デメリット②:計測エラーが出やすい
Serposcopeの中で最も大きなデメリットとして言われているのが、計測エラーが出やすいという点です。
原因はGoogleの画像認証にひっかかることがあるからです。
Google検索はロボット(ツール)による高速での検索に対して制御をかけるために、画像認証を入れています。
以下のようなものが画像認証です。
Google側で「あ、これはツールからの検索だ!」と思われたら画像認証が出ますので、計測エラーになります。
対処としては計測にかける時間を長くし、Google側に「ツールによる検索」とみなされないようにして、画像認証を出さないようにすることです。
具体的な方法については後述しますね。
Rank Trackerの無料版でもこの画像認証がネックでした。Rank Trackerの無料版については、【禁断】Rank Trackerを無料で使いたおすテクニック!で解説しています。
デメリット③:正式なサポートがない
Serposcopeは正式な問合せ窓口がないため、「使い方がわからない」「正常に動作しなくなった」とか何か困ったことががあったときは、自分で調べて解決するしかないです。
ただ多くのブロガーさんが記事を書いてくれていますので、困ったとしてもわりとググれば正解にたどり着けますよ!
ちなみにSerposcopeのサポートフォーラムというのがありますが、ここで質問してもあまり回答は得られないようです。
オープンソースのコミュニティなのでしょうがないといった感じですね。
Serposcopeで困ったことがあれば、まずはググって調べるというスタンスですね。
Rank TrackerやGRCの有料版だと当然ながらサポートはついていますので、困ったことがあれば質問できますよ!
デメリット④:Googleの順位のみ
Rank TrackerやGRCがGoogle、Yahoo、Bingの検索エンジンの順位を拾うことができるのに対して、SerposcopeはGoogleの順位のみ確認できます。
Yahoo、Bingの順位もチェックしたい!という人にとってはデメリットになりますが、Googleだけで問題なし!という人は特に気にしなくていいかと。
以上、メリット/デメリットの解説でした!
続いてインストール方法に進みます。
Serposcopeのインストール手順
Serposcopeのインストール手順を解説していきます。
本手順はWindowsを前提に解説していきますが、Macも概ね同じです。
SerposcopeはJavaバージョン1.8(Java8)以上が前提となっていますので、まず自分のPCにJavaが入っているかどうかを確認します。
確認方法は環境によって違いますので、こちらのJavaのヘルプページをご覧ください。
ダウンロードが必要な方は、Javaのダウンロードページからどうぞ!
Javaがインストールされていることを確認できたら、Serposcopeの公式ページにアクセスして、「Download」ボタンをクリックします。
ご自身のOSにあったSerposcopeをダウンロードします。
※Windowsの方は「32bits & 64bits version」か「Java64 version」を選ぶ必要がありますが、どちらかわからない人はひとまず「32bits & 64bits version」をダウンロードしてください。ダウンロードしたexeを実行して自身の環境にあっていなければ、警告メッセージが出てきます。
ダウンロードされたexeファイルを実行します。
「I accept the agreement」を選択し、「Next」をクリックします。
「Install」をクリックします。
「Next」をクリックします。
完了画面が出てきますので、「Finish」をクリックします。
以上でインストールは終了です。
続いて起動手順に入りますね!
Serposcopeの起動手順
デスクトップに「serposcope」のアイコンが出てきますので起動します。
管理者アカウントを作成します。ここで作ったアカウントは、ログインのときに必要になりますので、忘れずに記憶しておきましょう!
Email、Confirm Email、Password、Confirm Passwordを入力します。
Admin account createdが表示されたら、先ほど作ったアドレスとパスワードを入力してLoginボタンをクリックします。
以下画面が表示されたら無事にログイン完了です!
続いてログイン後の初期設定について解説していきますよ!
ここまでお疲れ様でした。休憩をとっていただいても大丈夫です(私も休憩します)
Serposcopeの初期設定
Serposcopeの初期設定の項目は次のとおりです。
- 検索順位自動チェック時間の設定
- データ保存件数の設定
- キーワード順位チェックにかける時間の設定
- 順位チェックをする国の設定
- PC検索順位かモバイル検索順位かを設定
ひとつひとつの設定はとても簡単なので、すぐに終わりますよ!
では順に見ていきますね。
Serposcopeの初期設定①:検索順位自動チェック時間の設定
はじめは検索順位を自動的にチェックする時間帯の設定です。
これを設定しないと毎回手動で順位をチェックするボタンを押す必要があります。
では、手順を解説しますね!
画面上部の「ADMIN」をクリックして、「GENERAL」をクリックします。
最上部の「Cron time」に好きな時刻を入れます。
※以下の画面は「15:00」の例
Saveをする必要がありますが、次章の設定をした後にまとめてSaveします。
注意点としては設定した時間帯でパソコンを起動しておく必要があるという点ですね。
Serposcopeの初期設定②:データ保存件数の設定
続いてデータ保存件数の設定です。
初期状態だと365件の履歴のみ保存される状態です。
※1日1件チェックすると、1年間分の履歴が保存されます。
0を指定することで、無期限で保存できるようになりますので設定しましょう!
前章の「Cron time」の設定の下に「History limit」という項目があるので、365→0にします。
最後に「Save」をクリックします。
以上です。
履歴が過去をさかのぼって長く保存できるのは、とてもありがたいですよね!
Serposcopeの初期設定③:キーワード順位チェックにかける時間の設定
「デメリット②:計測エラーが出やすい」を回避するための設定です。
画面上部の「ADMIN」をクリックして、「GOOGLE」をクリックします。
画面上部のPauseの欄が初期状態でMin:5、Max:5となっていますが、Min:15、Max:20とします。
ここの値は長すぎると、それだけ順位チェックを実行した後の待ち時間が長くなります。
Min:15、Max:20という設定で、私の場合はキーワード10個で特にエラーにはならなかったです。
順位チェックしてエラーになるようでしたら、適宜秒数を伸ばす対応をしましょう!
Saveをする必要がありますが、次章の設定をした後にまとめてSaveします。
Serposcopeの初期設定④:順位チェックをする国の設定
どこの国の順位を検索するか指定する欄がありますので、日本を設定します。
前章と同じ画面「GOOGLE」の真ん中に「Country」があるので、「JP-Japan」を選択します。
※Datacenterの欄は空欄でOK
最後に「Save」をクリックします。
以上です。
これで初期設定は終わりです!
最後に使い方を解説したいと思います。
Serposcopeの使い方
いよいよ使い方の解説です。
項目は次のとおりです。
- キーワードの登録
- 検索順位チェック
- サイト全体の検索順位状況が見やすい
- 全キーワードの順位のグラフ表示
- 競合サイトの順位計測
- キーワード別の順位変化のチェック
では一つずつ見ていきますね!
Serposcopeの使い方①:キーワードの登録
まずはキーワードの登録です。
画面上部の「GROUPS」をクリックして、「New group」ボタンをクリックします。
Nameに任意の文字を入れます。私はブログ名を入れています。
※複数サイトを運営されている方は、サイト数分作成することをおすすめします。
「Add website」をクリックします。
「Name」に任意の名前、「Pattern」にURLのドメイン名を入れて、「Save」をクリックします。
ここからついにキーワードの登録です。
画面右側の「Add search」をクリックします。
Desktop(PC)からの検索順位かMobileからの検索順位のどちらを確認するかを選択し、「Bulk import」ボタンをクリックします。
※両方とも知りたいという方は、同じ作業を2回すれば両方登録可能です。
キーワードをスペースで区切って入力し、「Save」をクリックします。
登録されました。表示されない方は、WindowsのF5ボタンで画面を更新すると表示されます。
ちなみに余談ですが、Bulk importはオプション指定でDesktopとMobileをいっぺんに登録することも可能です。
キーワード,国コード,データセンター,デバイス,ローカル,カスタムパラメータ
という形で入力します。
画面でお見せしますと、先ほどのBulk importボタンを押した後の画面で以下のように入力して、Saveします。
キーワードがまとめて登録できました!
はじめは少しわかりにくいかもしれないですが、慣れてくると簡単にできますよ!
Serposcopeの使い方②:検索順位チェック
続いて検索順位のチェックです。
画面上部の「CHECK RANKS」をクリックします。
「Check all keywords」をクリックします。
進捗バーが100%になれば完了です。結果が出てこない場合は、F5ボタンで更新しましょう!以下画面が表示されたらOKです。
右上の四角ボタンで画面表示を切り替えることもできますよ!
画面が切り替わりました。
以上で検索順位チェックはおわりです。
ここから先はよく使う操作を中心に解説していきますね!
Serposcopeの使い方③:サイト全体の検索順位状況が見やすい
Serposcopeはサイト全体の検索順位を円グラフで表示してくれます。
黄色が3位以内、緑が10位以内、灰色が100位以内をさしています。
これで自分のサイト全体の順位状況が把握できますね。
Serposcopeの使い方④:検索順位が一覧で見やすい
Serposcopeは検索順位を一覧で見ることができます。
一番上の行は「日にち」を示しています。
※同じ数値が並んでいるところは、私が同じ日に複数回、順位計測を実施したためです。
数値の色は以下の意味です。
- 黒⇒順位変動なし
- 緑⇒前回計測から順位がUP
- 赤⇒前回計測から順位がDOWN
「-」となっている箇所は、順位計測を実施しなかった or 計測エラーになったことをさしています。
一番右側の列は過去最高の順位のこと。
順位の場所をクリックすると、検索順位の順番で並び替えが可能です!
パッと見、色で緑が多いのか赤が多いのかで順位が上昇傾向なのか下降傾向なのかわかるので、ありがたいですね!
Serposcopeの使い方⑤:全キーワードの順位のグラフ表示
なんとSerposcopeでは全てのキーワードの順位をグラフで表示することができてしまいます。
やや見づらいですが、縦軸が検索順位、横軸が日付。
キーワード単位の検索順位がグラフで一覧表示できます。
※グラフがとびとびになっているのは未計測期間です。
表示する期間も直近1か月、3か月、今月、任意の期間で設定することが可能です。
競合サイトの順位計測
Serposcopeでは競合サイトの順位計測が可能です。
「無料なのに競合分析もできるの?」と思われる方もいると思いますが、競合の順位をチェックできます。
以下の画面はあるキーワードの競合サイトの順位変動のグラフです。
※計5つを出しています。
ちなみにグラフ表示するサイトは、左のアイコンをクリックすると、表示/非表示を切り替えれます。
1~4位のサイトのアイコンを外した結果です↓
このように自分がチェックしたい競合サイトのみ、順位の変動をグラフで出せるのでとても便利。
さらに画面右下の数値のところは、前日(D-1)からの順位が色でパッと見わかりますよ!
- 青⇒前日から順位変動なし
- 緑⇒前日から順位UP
- 赤⇒前日から順位DOWN
ちなみに画面右上のD-7(=1週間前)、D-30(=1か月前)、D-90(=3か月前)という意味です。
Rank Trackerのような高度な競合分析はできないですが、勢いのある競合、順位を落とした競合をチェックするためには、十分使える機能ですね。
ちなみにGRCの無料版では、競合サイトのキーワードの順位計測はキーワード2つのみしか登録できませんが、Serposcopeは無制限に登録できます。
キーワード別の順位変化のチェック
Serposcopeではキーワード別の順位変化のチェックが簡単にできます。
このような感じです↓
- 検索順位が上がったキーワード
- 検索順位が下がったキーワード
- 検索順位が変化ないキーワード
上記のように分類して表示されますよ!
色々なかたちで検索順位を表示できるSerposcopeは、無料ですが機能が豊富ですよね!
まとめ:Serposcopeを使ってみよう!
無料検索チェックツールの中で最強であるSerposcopeの使い方をお伝えしました。
ありがとう!
Serposcopeについてよく理解できたよ!
そして思った以上に便利で驚いたよ!
Serposcopeは知られているようで、Rank TrackerやGRCに比べると知名度は落ちますね。
ただ今回ご紹介しましたとおり、とても無料とは思えないほど機能が充実しているので、無料ツールの中では本当におすすめです。
ちなみにGRCかRank Trackerのどちらにしようかと迷っているという方は、Rank TrackerとGRCを価格と機能で徹底比較!で比較していますのでご覧ください。
とりあえず無料版を操作してみたいという方は、以下からダウンロード可能ですので、試してみることをおすすめします。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。