今回は、幸せについて記載していきたいと思います。
- 幸せってなんだろう?
- 幸せを得るためには何が必要なんだろう?
と思っている方に、お届けする記事になります。
私はこれまでに世界各地を42カ国、旅してきました。家族や友人との旅行もありますが、ほとんどがバックパッカーでの一人旅。
また大学生のときに、自転車で日本一周をしました。
多くの世界を見て、たくさんの人たちに出会うなかで、「どのような生き方が幸せなんだろう?」と考えることがありました。
私が旅のなかで培ってきた経験もふまえて、幸せについて掘り下げていきます。
読んでいただくと、人生をよりシンプルに生きられるヒントが見つかるかと思います。
本記事の内容は以下になります。
目次
幸せを構成する要素①:考え方
はじめ、このテーマで書こうと思ったときに、この「考え方」という項目はありませんでした。
健康、家族、友人、お金が四天王で、そこにこの「考え方」と「自由」「仕事」「趣味」が加わった。
そして、結論!
「考え方」が最重要だな、と。
例をあげましょう。
私がクロアチアを旅しているときに、知り合ったバックパッカーの人がいました(以降、Aさん)
Aさんと日本で飲んでいるときに、彼がこんな話をしていました。
この間、タンザニアに行ったときに、強盗におそわれて、ナイフで切りつけられちゃったよ
と笑いながら言うのです。
話をきいてみると、海岸を散歩しているときに、おそわれて財布を奪われそうになったようです。
Aさんはそのときの様子を笑いながら話して、切りつけられた傷を何かの勲章のように、私に見せてくれました。
この話、人によっては、笑いながら話せない人もいるかと思います。
Aさんは楽観的すぎるので、なかなかその境地までいける人は少ないと思いますが、ほんと考え方って人それぞれだな、と思った瞬間でした。
物事はとらえ方によって、180度見方が変わる
何かの格言のようですが、そのとおりな気がします。
Aさんが遭遇した事件は、人によっては、相当なマイナスとしてとらえる人もいるかと思います。
マイナスにとらえることが悪いというわけではなく、ここで大事なポイントは、プラスにとらえる人とマイナスにとらえる人のどちらがより幸せな状態といえるか?ということです。
もちろん、プラスにとらえる人ですね。
仮に、以降で述べていく要素をすべて持っている人がいるといます。
健康な体と心、大切な家族・友人、ありあまるお金、多くの人に貢献する仕事、誰にもしばられない自由な時間、多種多様な趣味。
ただ、その人が仮に「自分は何をやっても楽しめない。何をしても満たされない。自分という人間が嫌だ」という考え方をしていたら、その人は幸せと呼べるのでしょうか?
(7つの要素全部持っている人で、なかなかそういう考え方の人は少ないとは思いますが)
逆に、はたから見たら「あの人、全く幸せそうじゃないな」というように見えても、本人が「自分はなんて恵まれていて、幸せなんだ」と思っていたら、やはりその人は幸せと言える気がします。
- 幸せとは常に自分の中に存在するもの
- 考え方次第で、いつでも手に入るもの
このことは、今回、この記事を書いていて、私もはじめて気づきました。
幸せを構成する要素②:健康
健康は心と体の2つに分類できます。
共通して言えることは、健康がないと、何もできないということです。
私自身、今は健康体を保てていますが、一時期は体を崩したこともありました。
体を崩したことある人はわかると思いますが、本当に何もできません(厳密に言うと、やる気がおきない)
では、心と体について詳細にみていきます。
心の健康
まず心の健康についてです。
日本では、以前の記事「知っていると役立つ日本のいろいろな統計雑学5選」でもご紹介していますとおり、鬱病の患者が2017年ベースで127.6万人います。
100人に1人が鬱病を持っているという計算になります。
それだけ、鬱病というのは身近にあるもので、誰にでもかかる可能性はあるかと思います。
心を健康に保つには、どうすればよいでしょうか?
一概に結論をだすのは難しいですが、ひとつ大事だと思うことは、自分を好きでいられるか?自分を肯定できるか?という点かと思います。
こたえがNoという人は、どうすればよいでしょうか?
すぐにYesに持って行くのは難しいと思うので、まずは自分の好きなところ、自分が自信のあるところを、書き出したり心のなかで繰り返したりすることが重要と思います。
そうすることによって、徐々に自分に対して自信が生まれてきます。
千里の道も一歩から、という精神で、焦らずに積み重ねていくことが、大事ですね。
体の健康
次は体の健康です。
海外をバックパッカーで旅行しているとき、なんどか体を崩したことがあります。
タンザニア旅行中、原因不明の湿疹。
ヨルダン旅行中、食あたりにあい、嘔吐と下痢を延々と繰り返す。
そのとき、私は痛感しました。
体調を崩すと、他のことが何もできないな。健康の大事さというのは、失ってはじめてわかるものだと。
では、体の健康を保つにはどうすればよいでしょうか?
これは、日頃から健康を意識した生活をおこなう、ということに、つきるかと思います。
大きくは、運動、食事、睡眠ですね。
ちなみに食事については、別の記事で書く予定です。
私は体を崩したあとは、できるだけ健康な生活を過ごそう、と日々意識しています。
健康維持には、お金も時間もかかります。
でも、そこをケチって、健康を失うよりかは、ちゃんと投資して健康を維持したい。
定期的な人間ドック、歯のメンテナンスなども非常に大事なことですね。
手間はかかりますが、長期的にはメリットがあると思います。
めんどくさいと思う人も、まずは自分の体が本当に健康なのかどうかを、人間ドック、歯医者さんで調べてみることをおすすめします。
健康は当たり前と思う人もいるかもしれませんが、幸せな生活を送るために、必要な要素です。
幸せを構成する要素③:家族
はじめに、ですが、、、
家族の関係というのは、その家族独自のものがあるので、ここで記載することは、あくまで私個人の考えとして、受け取っていただけると幸いです。
家族というのは、とてもデリケートなものであることは認識しています。
極力言葉を選んで書いていこうと思いますが、もし不快になる方がいましたら、読み飛ばしていただければと思います。
家族は2種類あります。
①自分の親、兄弟、祖父母
②自分が結婚して家族を持つ場合
順にみていきます。
自分の親、兄弟、祖父母
すべてのケースを網羅するのは難しいので、前提として、家族がいてある程度連絡がとれる関係にある状態にしぼって書いていこうと思います。
以下のA or Bのどちらが幸せな状態と言えるでしょうか?
A.家族と連絡がとれて、関係が良好な人
B.家族と連絡がとれるが、関係が良好ではない人
もちろん、これはAですよね。
私自身、これまで生きていて家族との関係が良好でないときもありました。
近い存在だから衝突するというのは、よくありますよね。
でも、関係がよくない状態が続くと、心のどこかで気がかりになっている自分がいました。
何かすっきりしない感じですね。奥歯に何かひっかかっているような感じ。
やはり自分の近しい存在だからこそ、わかり合いたいというところがきっとあるのだと思います。
人は人間関係の中から、幸せを見つける、ということがハーバード大学の研究でもわかっています。
興味のある方は、【書き起こし】75年間に渡る“幸福の研究”から得た教訓「いい人生をつくる主要素」研究責任者の報告に
詳細が書いていますのでどうぞ。
「密接で、よい人間関係は我々の健康、幸福にいい作用を働く」ということですね。
その人間関係の一番近い存在にいる家族と、もし連絡がとれる関係なら、良好でありたいですよね。
良好になることで、幸せ度は増していくと思います。
自分が結婚して家族を持つ場合
親は選べない、ということはよく聞きますが、自分が結婚するかどうかは、選ぶことができます。
「結婚=幸せの一部」とは必ずしも言えないですが、自分と合う人と結婚=幸せの一部、であることは言えると思います。
自分と合う人との結婚をどのように実現するか?は、またどこかの機会で書きたいと思いますが、自分と合う人というのは、わりといそうに見えていません。
幸運にも出会うことができて、結婚することができたら、それ自体が貴重で、とても幸せなことだと思います。
また、配偶者の視点とは別に、家族を持つ=子供を持つという視点もあります。
私は結婚して、子供はしばらくいなかったのですが、今は1歳9ヶ月の娘がいます。
自分と血のつながりのある、家族です。
私は正直、子供はあまり得意ではないのですが、自分の子供は可愛いと思います(親ばかですいません)
友人とかの話をきいても、子供嫌いな人でもやっぱり自分の子供は可愛いと思う人は多いようです。
また、親になっていろいろな発見があったのですが、そのひとつとして「自分の両親への感謝」というのもあります。
自分も子供のとき、親にたくさん手間をかけたんだろうなと。
ですので、親孝行をしよう、という思いも、子供が生まれて芽生えてきました。
自分が家族を持つことで、親・兄弟の関係を見直すきっかけにもなります。
いろいろと記載しましたが(この章の執筆時間は、想像以上にかかりました…)、家族という身近な存在といい関係でいるということは、幸せな要素であると確信してます。
幸せを構成する要素④:友人
人間関係のなかで、家族の次に来るのが、友人ですね。
人は人間関係のなかで幸せを見いだすというのは、少し前に書いたとおりですが、友人としゃべったり、ともに時間を過ごしたりというのは、単純に楽しいですよね。
その楽しさが幸せにつながっているのだと思います。
私が海外をバックパッカーで旅しているとき、世界の様々な場所で、友人たちと街を楽しそうに歩いたり、カフェで談笑したり、お酒を酌み交わしたりしている人たちを見てきました。
一人旅ということもあり、余計に幸せそうに見えましたね。
私も多くはないですが、心を許せる友人が何人かいます。
まったく気を遣わずに、素の自分でいられて、あけっぴろげで話せて笑いあえる、というのは気持ちのいいものです。
とても貴重な存在ですね。
私は、友人との関係のなかで、ひとつ大事にしていることがあります。
それは「友人から誘いをうけたら、必ずその誘いにのっかる」ということです。
求められていることに対して、応じるという意味なので、当たり前かもしれませんが、大事なことだと思っています。
仮にどうしても都合がつかない場合は、理由をきちんと説明して納得してもらいます。
(そうすることが友人との関係のなかで、最低限の礼儀のため)
最後に、ですが、
友人がゼロの人が幸せではない、とは全く思いません。
世の中には、ひとりで十分に楽しむことができる人はたくさんいると思います。
私もバックパッカーをひとりで長らくしていたので、わかります。
ですので、ひとりで人生を楽しむことができる人は、無理して友人を作らなくてもいいと思います。
ここでとやかく言うことはない気がしますが、友人がいなきゃダメなんだ!と思った人向けに、補足させていただきました。
幸せを構成する要素⑤:お金
お金は幸せに直結するか?
私の答えはNoです。
大事なことは、自分が求める最低限の生活をできるお金があるか、ということです。
私が東南アジアをバックパッカーで旅行しているときは、宿が一泊500円で一食200円程度という生活だったので、約1000円/日とかで過ごすことが多かったです。
そんな生活でしたが、私はとても満足していました。
汗だくになりながら、屋台で100円のチャーハンを食べるというのが、くせになる感じです笑
一方、どれだけお金があっても、本記事であげている他の要素がかけていたりして、幸せな状態ではない、という人はいるかと思います。
実際にアメリカの研究や日本の調査で、年収800万以上になると、幸福度と年収の相関が薄れていくという結果が出ています。
日本の調査では以下の結果が得られているようです。
年収800万円が幸福度の限界点?年収と幸福度の関係とは
年収100万未満:幸福度 平均5.01
年収700万円以上1,000万円未満:幸福度 平均 6.24
年収1,000万円以上2,000万円未満:幸福度 平均 6.52
年収3,000万円以上:幸福度 平均 6.6
年収5,000万円以上:幸福度 平均 6.5
年収1億円以上:幸福度 平均 6.03
結果としては、年収3,000万円以上で6.6という値で一番幸福度が高いという調査になっていますが、年収700万以上の6.24とそれほど差はないという感じですね。
あと注目すべきは、年収3000万以上が頂点で、年収5,000万円以上になると、幸福度が下がってくるという点です。
理由は明記されていませんが、お金が増えれば増えるほど幸福度があがっていくことにはならない、ということです。
お金持ちの人には、お金持ちの人の悩みがあるということですね。
冒頭で述べましたが、やはり自分が求める最低限の生活ができるお金があるか、ということが重要かと思います。
1章の「考え方」で記載しましたが、どのレベルのお金で満足するかは、自分の考え方次第ですね。
幸せを構成する要素⑥:仕事
現代で生きていくためには、よほどの資産家以外は、お金を稼ぐために仕事が必要かと思います。
そして、一生のなかの多くの時間を仕事に費やすことになります。
もしも仕事の時間が、自分にとって不快な状態であると、それは決して幸せな状態であるとは言えないですね。
大事なことは、仕事をしている時間が、不満・不安などの負の感情に支配されていないか?ということだと思います。
もし、負の感情に支配されているのであれば、なんらか改善をうった方がいいでしょう。
一生の多くの時間を、負の感情をかかえながら過ごすというのは、とてももったいないからです。
ちなみに、好きなことを仕事にするのがよいか?は、賛否両論あるかと思います。
- 賛成⇒好きなことを仕事にできるなんて、楽しくて最高!
- 反対⇒自分の好きなことは、仕事というかたちではなくて、趣味の時間に楽しんでやりたい!
という感じです。
個人的な意見としては、次章で記載した「フロー状態」になれるくらい、夢中になれることを仕事にしている人は、とても幸せなことだと思います。
「好きこそものの上手なれ」で、きっと自分にとっても、それが得意分野であることは間違いないので。
幸せを構成する要素⑦:趣味
これまで記載してきました6つの要素と比較して、本章の「趣味」と次章の「自由」は、重要度がやや下がると思っています。
「趣味」「自由」があると、より幸福度があがる、というイメージです。
ここで言う趣味は、個人が時間を忘れて没頭できること、です。
ミハイ・チクセントミハイ博士が提唱する「フロー」という状態とも言えます。
フローについては、こちらのミハイ・チクセントミハイの「フロー理論」こそ、モチベーションコントロールの最適な処方箋も参考になります。
フローに入ると、個人は不安、不満といったマイナスの感情から解放され、今そこにあるものだけに集中できます。
これは、とても幸せな状態と言えるのではないでしょうか。
みなさまも、何かに没頭して気がついたらもうこんな時間か、という経験はあるかと思います。
まさにその状態ですね。
趣味は自分が好きなことであれば、なんでもいいと思います。
私は趣味でドラムをやりますが、たしかに練習中は、ドラムに全神経を集中させています。
ひとつの曲をうまく演奏できたときに、達成感も得られます。
フローに入れる趣味があると、人生が楽しくなるのは、間違いないと思います。
幸せを構成する要素⑧:自由
最後にご紹介するのは、自由についてです。
自由の定義とは「他からの強制・拘束・支配などを受けないで、自らの意思や本性に従っていること」ですが、ここではもう少し話をしぼって、自分が自由に過ごせる時間という意味で、話をすすめていきたいと思います。
自分が自由に過ごせる時間をほしいと思うか?という問いに対しては、おそらく多くのひとがYesとこたえるのではないでしょうか。
このことからも、自由=幸せの一部と言えるかと思います。
ただ、現時的には他の7つの要素を持っている人は、自由はあまりないのでは?と思います。
わかりやすい例だと、「お金」「仕事」を持っている人は、自分の自由時間というのは、少なくなります。
何かを手に入れるためには、何かを捨てなくてはいけない、という感じですね。
- 自由を得るために睡眠時間を削ると、健康を害します。
- 自由を得るために仕事をおろそかにすると、仕事を失います。
上記が一例です。
自由を得ることは、たしかに幸せの一部と思いますが、周囲の人や環境とのバランスを見ながら、自分の自由を求めていくのがよさそうですね。
ちなみにバックパッカーをしているときは、宿に沈没している人がたまにいて、いつ見ても宿で漫画を読んでいるという生活をしていました。
きっとおそろしく自由な生活なんだけど、うらやましいと思ったことはなかったですね。
適度な忙しさと適度な自由さ、がきっと大事なのでしょうね。
まとめ
今回は、世界42カ国を旅した経験をふまえて、幸せを構成する8つのことについて、紹介させていただきました。
いかがでしたでしょうか?
1章でも記載しましたが、幸せに対する考え方は人それぞれかと思います。
ですので、自分なりの幸せを自分で決める、というのが大事なことですね。
今回はかなりのボリュームになり、執筆も6時間ほどかかりました。
読んでいただいた方の人生に、何か役にたてれば嬉しいかぎりです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。