前回の記事に続いて、今回も私が大学生のときに実施しました自転車で日本一周に関する記事です。
今回は自転車で日本一周をしたときに出会った人について書こうと思います。
・自転車で日本一周すると、どんな人に出会えるのか?
と疑問に思っている方に、私の体験も含めてお伝えできればと思います。
もちろん、これは私が日本一周したときの例ですので、実際の出会いは人それぞれにはなってきますが、参考になればと思います。
ちなみに私が自転車で日本一周したときの情報を参考にお伝えします。
日本一周のサマリー
期間:約8か月(2001年4月~12月)
人数:私含めて男2人
年齢:19-20歳
宿泊:ほぼ野宿。たまにユースホステル
食事:ほぼ自炊。たまに外食
本記事の内容は以下になります。
軽井沢の別荘で社長さんとの出会い
軽井沢の公園で、テントをはって野宿をしていたときの話です。
朝、いつもどおり、公園の水を使って飯ごうでご飯を炊いていると、遠くの方から視線を感じました。
見るからにお金持ちそうな2人の貴婦人が、こちらを興味深そうに見ていました。
ご飯を食べおわって、飯ごうを水で洗っているときに話しかけられました。
どっからきたの?
という会話をきっかけに、いろいろ話をして、いつの間にか親しくなっていました。
よかったら、うちでバイトしていく?
え、いいんですか?
ちょうど、部屋を掃除してくれる人を探していたのよ。
時給1500円でどう?ご飯と部屋付きで。
はい!ぜひやらせてください!
ということで、とんとん拍子で話が進み、別荘の掃除をするバイトをすることに。
バイトをする前に、名刺をいただくと、そこには大手チェーン店の名前があり、「代表取締役社長」の文字が。
正直かなり驚きました。
きっと、自転車で日本一周をしようとしている若者が珍しかったのだと思います。
高級車(たしかベンツ)で連れていってもらい、部屋についてさらにおどろき!
別荘なんてこれまで行ったことなかったから、すべてが高級にみえる。いや、たぶん実際に高級だったのだろう。
貴婦人のお二人の関係は、姉妹とのことで、とても仲がよさそうでした。
それから2日間は、しっかりと部屋の様々な場所を掃除をさせていただき、たしか6000円/日×2日で12000円/人の労働だったと思います。
ご飯もレストランで、高級なものをごちそうになり、本当によくしていただきました。
偶然の出会いでしたが、とても貴重な出会いだったと思います。
北海道の公園で声をかけられた謎のおじさん
北海道の公園で野宿をしていたときです。
そのときはあまり寝る場所が見つからず、わりと住宅街の真ん中にある公園でテントを張って寝ようとしていました。
すると、髪の毛がぼさぼさの40くらいのおじさんに、
ここで寝るの?
と話しかけられた。
はい、そうです
ここは、まわりの住人の目が厳しいから、やめたほうがいいよ
あ、そうなんですか。。
よかったら、俺んちくる?
顏を見合わせる俺ら2人。正直、おじさんは見かけがけっこう怪しかったので(髪がぼさぼさで服もよれよれ)、半信半疑の俺ら。
でも、まあ悪い人じゃなさそうだし、行ってみようという目線をかわして、おそるおそるついて行ってみることに。
おじさんの部屋は、一人暮らしの男の部屋、という感じで、あまり片付いてはなくて、独特の男のにおいもした。
でも、外で寝るよりかは全然いいし、「泊まっていけ、泊まっていけ」と言うおじさんの好意をふみにじるのも悪いので、俺らはそこに泊まることにした。
おじさんは、滑舌があまりよくなく、けっこう会話が聞き取りにくくて、「俺は体がよくないからなー」とか「病院いってるんだよ、やぶ医者にかかってるんだ」とか「出前で寿司をとろう」とか言って、よくわからないタイミングで、笑ったりしていた。
変わっている人だなーとか思いながら、一緒にいるうちに、だんだん面白くなってきて、適当に話をあわせていた。
あと、おじさんは常にお酒を飲んでいて、大体酔っぱらっていた。
俺らもお酒をすすめられたが、19歳ということでなんとか断っていた。
(おじさんはしきりに残念がっていたけど)
体がわるいのに、そんなにお酒飲んで大丈夫ですか?
いいんだよ、どうせ、もう俺は長くない。病気なんだよ。不治の病だ
そういいながら、なぜか明るく笑うおじさんは、常に謎のオーラに包まれていた。
結局、おじさんの家には2泊もさせてもらうことになり、楽しく不思議な時間を過ごさせてもらった。
今、まだご存命だろうか?
会えることなら、もう一度会いたい、と思う人だった。
レタスの収穫で厳しさを教えてくれた親方
最後に紹介するのは、北海道の富良野で、レタスの収穫バイトをやったときに、僕らを指導してくれた親方です。
レタスの収穫は、中腰になって、大きめのナイフでレタスの根元をきって、段ボールに入れていくという作業でした。
この作業は慣れるまで、とてもきつかったです。
中腰でずっと作業するので、とにかく腰が痛い。
体力に自信のあった僕らも、あまりの腰の痛さにたびたび腰を上げざるおえなかったです。
1週間くらいたち、仕事が終わった後に、親方に呼び出されました。
きみたちは、やる気はあるのか?
怒られると思ってなかったので、あまりの凄みに驚きました。
あります(やや、自信なさげ)
やる気があるなら、休憩ばかりするな。まわりのみんなもがんばっているのに、君らだけ休憩するのは許されないぞ。そんな態度だと、やめてもらうよ
(頭をさげて)すいません。明日からがんばります。
正直、ごくたまに腰をあげているくらいだったので、そんなに休憩しているとは思っていなかったのですが、親方の目には、よく休憩しているように見えたのだと思います。
実際、まわりの人たちは、ベテランさんのアルバイトの人ばかりで、みなあまり休憩してはいなかったので、余計に目立ったのだと思います。
翌日以降、僕らはよりいっそう必死でやりました。
腰が痛くても、休憩せずに取り組みました。
正直、若いからできた無茶だったと思う。
(今だったら、絶対無理。。)
それから親方にもがんばりを認めてもらい、時給を850円⇒900円にあげてもらいました。
親方には農業の厳しさを教えてもらい、感謝しています。
暑い中、腰がくだけそうになりながらも、がんばっていたのは、今となっては貴重な経験です。
まとめ
今回は自転車で日本一周をしたときに出会った人たちを紹介させていただきました。
いかがでしたでしょうか?
ここで紹介した方々は旅をしていなければ、絶対に出会うことのない人たちでした。
出会った人たちから、本当にいろいろなことを学ばせてもらったと、今振返っても思います。
人間としての幅を広げてくれたこと
楽しい時間を過ごさせてもらったこと
とても感謝しています。
旅をすると、多かれ少なかれ出会いがありますよね。
どんな出会いでもきっと何か意味がある、と思えば旅もよりいっそう楽しくなります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。